「 ハードウェアのバイオメトリック的機器識別技術、クロックフィンガープリンティング」小山工業高等専門学校 電気電子創造工学科 准教授 干川 尚人

テクノロジー



「高専 新技術説明会」(2021年7月6日開催)にて発表。

高専 新技術説明会【オンライン開催】 | 新技術説明会

【新技術の概要】
あらゆるコンピュータは機種や型番によらず、唯一のユニークなクロック信号の指紋を持つ。クロックフィンガープリンティングはコンピュータ機器が持つクロック指紋を抽出し、これを機器の識別・判別などに応用するソフトウェア技術であり、将来のIoTインフラの普及を促進する重要な要素技術となる可能性を秘めている。

【従来技術・競合技術との比較】
ネットワーク通信を介した多種の特徴データを用いた既存の機器識別手法と比べ、一つのクロックフィンガープリントで高精度なユニーク値を生成可能(低コスト)。また、物理複製困難関数(PUF)等の耐タンパ性の高いデータ保護技術のような特別なハードウェアが不要なので、既設の機器も含めて幅広く技術導入が可能(汎用性)。

【新技術の特徴】
・ネットワークに繋がったあらゆるコンピュータで使えます(サーバ、スマホ、ドローン、計測機器など)
・アプリケーションソフトウェアさえ導入できれば、その他特別なハードウェア装置は不要です
・既設の装置でも使えます

【想定される用途】
・詐称が困難なコンピュータ機器の識別(IoT機器などのセキュリティ基盤)
・ネットワーク上のディジタル機器資産の管理(企業などの業務支援、DX化)
・外部からの時間補正が無くても長時間正しい時刻を保つことができるコンピュータ装置

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