「情報を暗号化して復号せずに照合する暗号処理システム」 東京理科大学 理工学部 情報科学科 講師 入山 聖史

テクノロジー



「大学知財群活用プラットフォーム(PUiP) 新技術説明会」(2018年1月23日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/list/chizaigun/2017_chizaigun.html

【新技術の概要】
本発明は暗号データ処理方法等に関し、より詳しくは個人のプライバシー情報等を暗号化したまま、復号することなく照合可能な暗号処理システムに関する。本発明によれば、すべての磁気カードを鍵にすることができるため、物理鍵やフロント業務が不要になる。その一方、カード番号等の個人情報保護をより確実かつ高速に処理可能となる。

【従来技術・競合技術との比較】
近年、暗号化された情報に対して復号化せずに如何に検索や処理を⾏うかが課題となっている。⽇本では、⽇⽴が準同型暗号関数を⽤いた技術を開発しているが、処理速度は⾮常に遅く実⽤化には課題が多い。また、富士通の暗号化システムは、復号せずに同一性を確認する点で共通するが、照合結果を暗号化しない点で異なる。

【新技術の特徴】
・いかなる入力でも2つの情報が完全に一致しているか照合する
・ワンタイム暗号とすることで高い安全性を担保している。
・照合結果も暗号化する

【想定される用途】
・宿泊施設(ホテル、民泊等)の予約・入室管理
・コワーキングスペースの入退室管理
・アミューズメント施設の入退室管理

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