Ftune/Ptune

テクノロジー



Ftune/Ptune, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=4315841 / CC BY SA 3.0

#カシオ計算機
#システムソフトウェア
FtuneあるいはPtuneとは、カシオ計算機から発売されている関数電卓をオーバークロックするソフトウェアである。
電卓も広義にはコンピュータであるため、CPUやメモリが存在する。
通常の電卓であれば十分な速度を持つためオーバークロックの必要性は薄い。
カシオの電卓は機能を追加すると同時にCPUやメモリも強化していったが、fx-9860Gシリーズ、fx-CG20/50など(以下、当該電卓)は省電力などの観点から性能をフルに出さず、制限をかけていた。
そのためプログラムやグラフの描画などが遅く、ユーザーの不満となっていた。
その制限を解除しクロック周波数を引き上げ、プログラムや演算の実行速度を向上させるのがFtune/Ptuneである。
これは当該電卓のアドインアプリケーションという任意のソフトウェアを実行できる仕組みで実行される。
このソフトウェアは有志により開発されたものであり、製品の本来の使用方法から外れるものであるため、使用が発覚すると保証対象外となる。
機種によって使用するソフトウェアが異なり、間違えるとオーバークロックできないばかりか故障の原因となることもある。
上記に記載のない機種はオーバークロックを行うことができない。
カシオの当該電卓のクロックの仕組みは簡単に言うと次のようになっている。
各クロックはIFC 」= SFC 」= BFC 」= PFCの関係を保たなければ危険である。
そのためPtune/Ftuneでは正常に動作するよう自動調整される。
基本的に以下のような手順でオーバークロックは行われる。
ソフトウェアをダウンロードし、電卓のメモリにUSBで転送する。
ソフトを起動し、まず最初にメモリチェックでどこまでクロックを上げても良いかテストする。
メモリチェックによるエラーを避けるため、電卓を再起動する。
電卓が故障しない程度にクロックの上限設定をする。
これはFtune/Ptuneに設けられた安全設計の一つであり、設定したクロックを超える場合は倍率が上がらないようになっている。
上限設定を終えたら、IFC,SFC,BFC,PFCの倍率を設定する。
順番に1/2 , 1/4 , 1/4 , 1/8 がバランスが取れており無難であるとされている。
PLLの倍率を徐々に上げていき、異常が出たら止める。
FLLの倍率をPLL同様に上げる。
メモリのレイテンシを調整し、メモリの読み書きを高速化する。
設定をメモリに保存して完了。
^ “[ttps://egadget.blog.fc2.com/blog-entry-153.html e-Gadget – プログラム関数電卓 グラフ関数電卓のオーバークロック – Ftune / Ptune -]”. egadget.blog.fc2.com. 2021年2月23日閲覧。
^ “[ttps://egadget2.web.fc2.com/archives/addin_files/TuneUp/Ptune3/Latest_Version/README3_J.txt Ptune3 is SH7305 CPG&BSC&DBSC tuning utility for PRIZM fx-CG50/Graph 90+E]”. 2021年2月23日閲覧。

Comments

Copied title and URL