Pythonのライブラリの紹介です。それぞれの説明と使用例は以下になります。
L 319. uvicorn（非同期サーバ）
uvicorn は、 ASGI (Asynchronous Server Gateway Interface) に対応した、高速・軽量な非同期サーバーです。FastAPI や Starlette などのモダンなWebフレームワークで広く使われています。
▼主な特徴・機能
非同期処理 (asyncio) をネイティブサポート
HTTP/1.1、WebSocket対応（HTTP/2は未対応）
uvloop（libuvベース）による高速イベントループの利用
開発モード（–reload）あり
Gunicornのワーカーとしても利用可能（uvicorn.workers.UvicornWorker）
▼使い方
＃FastAPI アプリを main.py に記述している場合:
uvicorn main:app –reload –host 0.0.0.0 –port 8000
＃Gunicorn と併用:
gunicorn main:app -w 4 -k uvicorn.workers.UvicornWorker
L 320. hypercorn（非同期Webサーバ）
hypercorn は、 Quart をはじめとする ASGI アプリケーション向けの 非同期Webサーバです。HTTP/2 や QUIC (HTTP/3) にも対応しており、プロトコル対応が豊富です。
▼主な特徴・機能
ASGIとWSGIの両方をサポート
HTTP/1.1, HTTP/2, WebSocket, HTTP/3（QUIC）をサポート
TLS（HTTPS）対応
asyncio, trio, curio いずれのバックエンドにも対応
▼使い方
＃FastAPIアプリ（例: main.py）で起動：
hypercorn main:app –reload –bind 0.0.0.0:8000
＃HTTP/2で起動（証明書必要）：
hypercorn main:app –certfile cert.pem –keyfile key.pem –bind 0.0.0.0:443 –h2
L 321. gunicorn（UNIX 系 Python Web サーバ）
gunicorn（Green Unicorn）は、 WSGI アプリケーションのための UNIX 系 Python Web サーバーです。マルチプロセス対応で、FlaskやDjangoと組み合わせて本番環境で使われることが多いです。
▼主な特徴・機能
WSGI（非非同期）ベース
マルチプロセス対応（プリフォークモデル）
プロダクション用途に広く使用されている
カスタムワーカー（例: uvicorn.workers.UvicornWorker）を使えば ASGIも対応可能
▼使い方
＃Flaskアプリ（例: app.py）を起動：
gunicorn app:app –workers 4 –bind 0.0.0.0:8000
＃FastAPIやASGIアプリを起動（uvicornワーカー使用）：
gunicorn main:app -w 4 -k uvicorn.workers.UvicornWorker
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