PSO2におけるGeForce 456.55 Game Ready Driverの動作確認

テクノロジー



テストバージョンです

再始動までもう少々お待ちください・・・

新製品 RTX 3080/3090が出たばかりですのに、矢継ぎ早にリリースしてきました。というのも3000番台にいろいろあったようなので(後述します)、緊急版といった意味合いもありそうです。そのためか、新作対応は1つ(Star Wars: Squadrons)のみでStudio Driverはありません
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/call-of-duty-warzone-reflex-game-ready-driver/

その中身とは簡単に言うと「RTX 3080/3090において(消費電力増に伴う)従来のブーストテーブルが通用しなくなってしまい、使用環境においてハングアップしてしまうケースが増加した」そうです

ゲームにおいていえば「映像だけが止まってしまい、音は続いている」ような状況がおそらく再現されるハズ。Ctrl+Alt+Delなどのコマンドで画面を強制的に切り替えて、GPUコマンド(状態)を初期化させることで回避するわけですが、クロック=周波数が適切でなければ何度もこの症状に見舞われるのでうざったいこと限りなしです

これは私も検証する際に意図的にカードをオーバークロック状態にしたりもしますので、その際の症状なのだろうとすぐに察しはつきますが、やっかいなのは「ふとした弾みに負荷が下がり(つられて消費電力枠が下がることで)GPUクロックが急上昇した際、急激な電流/電圧の乱高下に伴うGPUコアのフリーズ」が原因となるのですが・・・

これは「どうしようにもありません」。対策を何もしなければ お手上げ です。『ハードウェアがそのように動くよう、設計されている』わけですから

防ぐ方法は4つほど。一つは「ドライバーでの対策」、一つは「VBIOSのブーストテーブルを調整」、一つは「外部ユーティリティーでクロック/電圧を制御する」、一つは「ゲーム内のグラフィックオプションの組み合わせを多数試し、落ち着く設定を探し出す」こと、あたり

すなわち根本は「閾値よりも低い動作クロック/周波数に落とすよう調節する」ことです。自分たちでとれる策は3/4番目で、1/2番目はメーカー側でやってもらうことになります

今回はそのあたりで、カード設計に問題があるのでは?と、GPU背面にある回路を最適化(=高速動作する際に生じるノイズを平滑化)するコンデンサ/キャパシタ群の品質/組み合わせなどで議論が沸き起こった模様
https://wccftech.com/nvidia-official-response-geforce-rtx-30-series-crashes-issues-sp-cap-vs-mlcc-groupings/

導電性高分子アルミ電解コンデンサ(SP-Cap)や導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ(POSCAP)をメインに据え、補助的に積層セラミックコンデンサ(MLCC)を組み合わせる、といったものですが・・・これらの細かい部分となると相当話がこじれますので、興味がある方はリンクを張っておきます。今回の問題を提起した最初の人、Igor Wallossekさんです
https://www.igorslab.de/nvidia-geforce-rtx-3080-und-rtx-3090-und-die-crashs-warum-die-kondensatoren-so-wichtig-sind-und-was-eigentlich-dahinter-steckt/

ドイツ語で記されているので読める人も限られるでしょうけど、今はWeb翻訳も相当賢くなってきていますので、形だけなら特に問題はないと思います。拝読する限りでは、上記3つのコンデンサのうち前者2つ(SP-Cap/POSCAP)は大きなバケツ、後者(MLCC)は小さなバケツで、電気をためる/流す際に各々の利点、欠点があることを説いています

「電荷を急いで必要量を満たしたい場合は、小さいバケツのMLCCにサクッと流すことが有効」、「量をたくさん満たしてゆとりを持たせたい場合は大きいバケツのSP-Cap/POSCAPへと注ぎ込む」
「しかしGPU状態の急激な変動が起こると大きいバケツに注いでいては間に合わないため、素早く流せる小さいバケツの使い方が鍵を握る」

といった様相を呈しているようで、それがあるのと、ないのとのグループで安定性に差が出ていることをいろいろ考察しているのでした

NVIDIA社は前者を4つ、後者を2グループ(10個*2)とする4:2の比率で構成していますが、米EVGA社も同社の出荷前テストを各種実施した結果その比率がベストバランスだったようで、対策を施してから発売となったために一週間程度遅れているとの報もありました
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1279442.html

私なりに推察するに、3000番台は初の最大消費電力300Wオーバーということで、おそらくVBIOSとドライバーの定義がともに よくわかっていない ことが大きいものと思われます。ラボでのテストは限られたものでしょうし、やはりユーザーに渡って顕在化するものである、と

もちろんそれをハードウェアで未然に防げるということは立派な作り(=その分プレミアム価格が載せられることがほとんど)であるわけですけど、このあたりは設計思想の差などがでてきますので(廉価版にはMLCCを大量には使いづらい、など)、優劣を語るというよりは「弩級の消費電力量増に伴うクロック変動の幅が、従来のパターンで対処しきれなくなるくらいに大きくなった」と考えたらいいでしょう

POSCAP vs MLCC: What you need to know
byu/dragontamer5788 inhardware

なのでNVIDIA側としてはまずドライバー改良しましたよ、と。後は、それでも頻発するメーカーさんのカードにはVBIOSと呼ばれる、ビデオカードの制御部分の中枢を決めるファームウェアを更新する可能性が出てきますので、最悪な場合はそれが来ればおそらく安定するかと
https://www.techpowerup.com/272591/rtx-3080-crash-to-desktop-problems-likely-connected-to-aib-designed-capacitor-choice

かなり深い議論が続く話題なので、あまり取り上げてもキリがないのでこのへんで。興味がある方は海外サイトをあさってみてください。詳細な解説は詳しい方にお任せです_〆(. .*

個人的に思うのは、Ampere GPUはこのTuringと同じように電力制限をきつめにかけていて、消費電力を追加で与えることができればパフォーマンスは比例して伸びる可能性はあるかもしれません。ただ、そうすると発熱・騒音・寿命が悪化するでしょうから、バランスをどうとるのかが見せ所となりそうです

本症状は「急激な変動」さえ起こらなければ防げますので、「高負荷状態が維持される」でもOK・・・ゆえにグラフィックオプションの調整、と記すわけなのでした

PSO2においての動作も特に問題は見受けられませんでした。ブランチナンバーが456.38のマイナーバージョンアップなので、それと大きく変わるところはありません。というかわずか10日でのドライバーですしね

あれから少し検証しましたが・・・ボトルネックの一部は見えてきましたので、それを取り除いたらどうか・・・? という映像にはなったと思います。4K UHD設定の上から2×2 SSAAをかけて、ご覧の映像にまとまりました

さすがに7680*4320/8K UHD相当の内部解像度を処理していますのであっぷあっぷではあるのですが、なんとか見られる映像かと。後日、簡単に証拠をあげておきたいと思います。ご覧になって、普段との違いに気づかれた方はさすがなのですd(‘-‘*)

>そのため字幕を一部誤りまして、「HBAO+」は今回未設定です。それが答えですが・・・

偶然市街地を遊べるクエストが来ていましたので、遊んでみました。EP1当初の建物群ですが、解像度が低いとビルのちらつきが目についたものです。が、現環境で理想を突き詰めるとご覧のように。低いものも低いなりに、ちらつきが消えることで 落ち着いて見える のがポイントです

これならそこまで悪くはないでしょうが、遊びの中身が今ひとつ。時間制限は本当に勘弁してほしいですね。じっくり見ることも、音楽を聴くこともかなわず、・・・ロクに遊んだ気にもなりません

なお、一瞬フリーズするような現象はどうやらストレージがうまく制御できていない様子のようです。VROCというレアな構成なので、それと組み合わせるSSDとの相性もあるかもしれません

voce:女性追加ボイス151(藩 めぐみ)

-Driver 456.55 is r456_26-15, dated 9/24/2020-
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/forums/game-ready-drivers/13/400102/geforce-45655-game-ready-driver-feedback-thread-re/

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PSO2と全く関係ありませんが、新型コロナウイルス -SARS-CoV-2- は現在感染症の世界的大流行(パンデミック)にあり、海外では感染爆発(オーバーシュート)からの都市封鎖(ロックダウン)に陥っているところも。みなさまの地域でもくれぐれもお気をつけください

現状の対策は「目・鼻・口」からウイルスが入ってくることから(接触・飛沫感染がメイン)、外出先から戻ってきた際の「手洗い・うがい・洗顔」が最重要。5分程度かけて念入りに(手洗いについて私はぬるま湯で二度洗いをしています)

あとは換気を定期的に行い、距離を開ける・・・2m程度と言われる物理的距離(フィジカル・ディスタンス)を保てるように過ごして参りましょう

ジョンズ・ホプキンス – コロナウイルスリソースセンター
https://coronavirus.jhu.edu/map.html

「心が騒ぐような情報からは距離を」 相次ぐ著名人の自殺報道、専門家が助言
https://mainichi.jp/articles/20200927/k00/00m/040/134000c

新しい生活様式、ヒトとして大丈夫? 動物学者に聞いた
https://www.asahi.com/articles/ASN5Q6CRMN5CULZU02C.html

会話1分で千個の微粒子が舞う エアロゾル感染防ぐには
https://www.asahi.com/articles/ASN634DGYN5KPLBJ001.html

【要チェック】新型コロナに感染すると肌に現れる症状がある!? 8つの症状のうち、1つでも当てはまったら自身の感染を疑え!
http://blog.esuteru.com/archives/9581284.html

新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-) – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%AE%E6%B5%81%E8%A1%8C_(2019%E5%B9%B4-)
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