MC68030



MC68030, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=335614 / CC BY SA 3.0

#モトローラのマイクロプロセッサ
モトローラ MC68030 マイクロプロセッサ MC68030(エムシー -)は1987年にモトローラがリリースしたM68000ファミリに属する32ビットマイクロプロセッサ。
68020の後継であり、その系統は68040に受け継がれた。
基本的にはMC68020の構造を継承する。
ダイナミックバスサイジング機能によるデータバス8・16・32ビット、アドレスバス32ビットの典型的なCISCアーキテクチャに基づく32ビットプロセッサである。
総トランジスタ数は約30万、HMOS(高密度NMOS)とCMOSを組み合わせたHCMOSプロセスで製造され、ピングリッドアレイパッケージ版(RCサフィックス)とセラミック表面実装パッケージ版(FEサフィックス)が提供された。
MC68020に対する主な変更点は以下の通り。
これらの大改良に加え、内部処理の並列度の向上などの改良もあって、同一動作クロックのMC68020と比較して高速化が実現され、併せてMMU統合や製造プロセスの縮小による消費電力の低減、パッケージサイズの縮小、それにバスインターフェイスの改善によってシステムの製造コスト低減も実現している。
命令の実行クロック数は乗除算で数十クロックを要するものが存在する。
コプロセッサとしては浮動小数点ユニット(FPU)のMC68881、あるいはその高速版であるMC68882を専用のコプロセッサバスに接続して使用可能である。
なお、MMUのサポートを省略した低価格版の68EC030もリリースされ、こちらはピングリッドアレイパッケージがセラミックではなく廉価なプラスチック製(RPサフィックス)となっていた。
また、MC68030については動作クロック周波数は16・20・25・30・33・40・50MHzの7種が提供されたが、68EC030は40MHzまでとなっており、低価格版故に差別化が図られていた。
この記事は2008年11月1日までGFDLバージョン1.3以降の再ライセンス規約に基づいていたFree On-line Dictionary of Computingにある項目の資料が元になっている。

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