(忠魂義烈) 実録忠臣蔵(ちゅうこんぎれつ じつろくちゅうしんぐら)     牧野(マキノ)省三監督    伊井蓉峰 諸口十九 市川小文治 月形龍之介 嵐寛寿郎 杉狂児 マキノ雅弘 1928年制作

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(忠魂義烈) 実録忠臣蔵(ちゅうこんぎれつ じつろくちゅうしんぐら)   1928年制作
監督 牧野(マキノ)省三
出演 伊井蓉峰 諸口十九 市川小文治 勝見庸太郎 月形龍之介 中根龍太郎 嵐寛寿郎 片岡市太郎 杉狂児 マキノ雅弘

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古典邦画集PD

「松の廊下の刃傷」→「赤穂城明け渡し」→「山科での内蔵助の放蕩」→「立花左近との対峙」→「討ち入り」→「凱旋」と、人形浄瑠璃・歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」での見せ場を、コンパクトに、しかもオールスターで描いている。大部分は焼失してしまったとはいえ、それぞれのシーンにインパクトがある。市川小文治が演じた吉良上野介の憎々しさは天下一品で、諸口十九の浅野内匠頭を虐める嫌らしさはなかなかのもの。「松の廊下の刃傷」で騒然とするなか、嵐長三郎(嵐寛寿郎)の脇坂淡路守が、タップリ見栄を切って、吉良上野介を叱りつける。アラカン先生、実にカッコいい!
佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所より

Filmarksに投稿された感想・評価
前半は松の廊下から浅野内匠頭の切腹まで。賄賂を望む吉良が浅野に嫌がらせ。江戸からの勅使の接待役だった浅野に、指南役の吉良は烏帽子の衣装を裃と教えたり、嘘の時間を教えたり。
だが尺の関係もあり、堀部安兵衛によるニ百の畳替えなどのエピソードは無し。
だが人称沙汰後の、脇坂淡路守による吉良への叱責はある。
後半は大石内蔵助による討ち入りまでを。
大石が伊井蓉峰って俳優さんだが、ほうれい線の深い細面で、むしろ吉良の方が似合いそうな顔立ちだ。
大石の放蕩が面白い。芸者が人文字で“うえさま”ってやってる。なんじゃこの演出は?
大石の奥さんが事情を察した上で離縁するシーンはある。
だが、垣見五郎兵衛が偽物を演じてくれるシーン・岡野金右衛門がお艶と恋仲になり吉良邸図面を入手するシーンなどは無し。
大石が中心で他の47士の出番は無いね。
討ち入りも迫力があってヨロシイ!
討ち入り後に泉岳寺に帰る際に、両国橋て旗本・服部一郎右衛門が通せんぼし、永代橋に導くシーンはちゃんとある。
・・・
日本映画の父マキノ省三が1910年の『忠臣蔵』以来撮り続けた忠臣蔵映画の集大成。
これは貴重…!見れて感動。
ストーリーはオーソドックスで松の廊下から切腹、仇討ちまでを描く。
大石主税役に息子のマキノ雅弘。

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