Serial Attached SCSI, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=964742 / CC BY SA 3.0
#SCSI
#インタフェース規格
SASコネクター(Internal) SASコネクター(External) Serial Attached SCSI(SAS; サス)は、コンピュータにハードディスクドライブ等のストレージデバイスを接続するためのインターフェースである。
SCSI規格の一種であり、それまではパラレル通信であったSCSI規格をその名の通りシリアル化したものである。
“Ultra-320 SCSI”の後継にあたる規格である。
サーバとHDD、もしくはテープドライブとの接続に用いられることが主である。
コンシューマ向けにはシリアルATA(SATA)の方がよく使われている。
INCITS (International Committee for Information Technology Standards)のT10技術委員会がプロトコルの開発・維持を行い、SCSITA(SCSI Trade Association)が普及活動を行っている。
SCSIは当初パラレル・インターフェースであったが、2000年3月に規格が策定されたUltra-320でも16組の差動信号線を80 MHzのDDRで駆動することは難しく、既にこの時点でも限界が来ていた。
2000年から2003年の間により高速な次世代パラレルSCSI規格を策定、製品実装、出荷することは可能ではあったが、相互接続時の安定動作に不安要素が多く、ハードウェアベンダーにとって大きなリスクであった。
また、もう1つのHDDインターフェース規格であったパラレルATAが同様の問題を回避するために2000年にシリアルATAへと舵を切り始めており、パラレル技術を継続する妥当性も問われた。
最終的にATAと同様に太い接続コードと大きなコネクタ類から開放されて、今後高速化の余地が得あるシリアル化を模索することにした。
パラレルSCSIの次の規格であった”Ultra-640″は2003年に策定されたが、あまり普及していない。
最初の仕様である”SAS-1.0″が2003年5月8日に正式に標準となり、2006年頃から本格的に普及し始めている。
SATAと比較して一般に高価、高信頼であり主にサーバ用途である。
転送速度は3.0規格で最大1,200MB/s。
通信方式が全二重である事、デュアルポートをサポートし冗長化が可能な事も高信頼な理由の一つである。
また最大ケーブル長が10mまでとSATAの十倍程度と長く(ファイバーチャネルには及ばないが)、テープドライブのような筐体外にある外部ストレージと接続するのにも適している。 コネクタはInternal/External、ピン数などの仕様に応じて複数の種類があり、SFF-8xxxのように表記される(例:SFF-8086, Internal, 26ピン)。
SATAデバイスを接続できる事も特徴であり、実際にSATA規格のデバイスをそのままSASコネクタに嵌合することが可能である。
例えばコンピュータにSASホストバスアダプタを搭載さえすれば、デバイスはSATA/SASどちらとも接続できる。
これにより両者の混在環境も可能となる。
ただしその逆のSATAインターフェースにSASデバイスを嵌合することは不可能である。
従来のパラレルSCSIと比べてコネクタのサイズが小さくできたため、サーバ用途で望まれていたHDDの小型化が実現できた。
SCSIベースのHDDのフォームファクタが3.5から2.5インチへと主流が移行しつつある。
SAS Expander(SASエキスパンダ)はコンピュータのSASポート数以上のデバイスを接続可能にする拡張性拡大のための機能、デバイス。
USBのハブのような中継デイバイスである。
規格上は最大1万6384台を接続できる。
SAS Expanderを多重化することも可能である。
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